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おかげさまで、昨日なすび退院となりました。
お昼ごろ迎えに行って、
先生のお話ののち、連れ帰りました。
嬉しそうに病院から歩いて出て行きましたよ!
我が家では2階にリビングがあるので、
通常なすびたちは2階にいます。
その階段前まで来たところで、立ち止り…
動こうとしません。
2階に登る自信がなかったのかな。
10日間はほとんど歩かず、
そのうち1週間は入院でせまい犬舎の中だもんね。
脚の動きも衰えているんだと思う。
抱き上げてリビングへ。
一応部屋の匂いをかぎながらチェック。
そのなすびの全身を匂ってついてくるうり。
病院臭?薬品臭?
なすびはお部屋のチェックが済んだら、
「なんかくれ」という顔で台所へ
私はこの顔を待ってたよ!
落ち着いたら、あとは寝てばかりです。
体調もまだまだ回復途中だろうし、
疲れもあるでしょう。
ゆっくり休んで、少しずつ良くなってほしいです。
ずっと寝ているんだけど、食べ物音にだけは相変わらず反応。
「もっと食べたい」という思いが、
やっぱりなすびの原動力だなぁ・・・と感心します。
なすびは順調に回復中です。
手術の日の夜は、どうやったのか病院の犬舎を抜け出して、
入院室の廊下に大シッコをして力尽きてそのまま寝ていたんだそうです。
そして2日後に面会した時は、
血液の数値は悪くはなっていないが良くもなっておらず、
でもそれは先生にとっては「順調」ということらしい。
ただ食事を残していたのには、ちょっとショックを受けました。
ちょっと苦しそうで、私の顔を見たら、
尻尾を振るには振ってみたけど、すぐに横になっていました。
そしてヤマと言われた3日目。
なすびは表情もうんと良くなり、食事も完食。
私が犬舎に手を入れようとすると、なぜかソッポを向きます。
「いい子にしててね」と声をかけると、
大きな声で「ワンワンワン」。
なすびはあきらかに怒っていました。
帰りたいのにつれて帰ってくれない私に怒っていました。
それは、少々嬉しいことでした。
抗議中のなすびです。
ただ血液の状態は変わらず。
まだ様子を見る必要あり。
もうひとつは副腎をひとつ摘出したので、
残った副腎の仕事の量が増えて
おいつかなくなっているらしい。
でも、これは次第に回復するでしょうとのこと。
それから、うりは沈静剤がよく効いていたので、
手術翌日までヘロヘロで、うまく歩けず。
心配して病院に電話しましたが、
「翌日まで残る子も多いので、心配しなくていいと思います」
という先生の言葉通り
今は完全に復活して、一人っ子生活を満喫しています。
うり一人だと、二人の時より聞き分けが良い。
これはちょっと発見でした。
こんなへんな途中で休んでしまってごめんなさい。
なすびは大丈夫なので、
安心して続きを読んでね。
翌朝の月曜日、私は供血するうりを連れて病院に向かっていました。
その途中、病院から電話。
先生の話では、今朝の血液検査の結果は芳しくなく、
このまま手術すると出血が止まらなくなる危険があるということでした。
「今日は手術ができないということですか?」と聞くと、
先生は二つの選択肢があると
ひとつは、手術を諦め、あと数日を自宅で過ごす。
もうひとつは危険を承知で今日チャレンジする。
手術するために残された時間は、今日か遅くとも明日までという判断でした。
「それがどれくらい危険なものか、私にはよく解らないんです」
「大変危険としか言えません」と先生。
「なすびの様子はどうでしょうか」と聞くと、
昨日は食事も全部食べ、穏やかに過ごしているということ。
それで決断しました。
食事を全部食べたということは、
なすびははっきりと意志表示をしているのだと思いました。
「今、うりを連れて向かっています。
今日手術をしてください」と答えました。
先生と話をして、うりだけでは血液が足りないかもしれないということだったので、
急いで従兄の家にいる、うりの兄弟のサンちゃんにも供血をお願いしました。
幸い快く引き受けてくれました。
病院に到着して、まずうりの血液検査。
検査結果は問題なし。
うりは診察台で暴れまくると言ってあったので、
沈静をかけて採血しました。
400ml。うりも頑張ってくれました。
うりはその時点で朦朧としていたので、病院に預かってもらうことに。
うりの犬舎の隣では、なすびが点滴のための血管確保の処置をしてもらっていました。
なすびが興奮してはいけないと思い、後ろからそうっと見ました。
私はすぐサンちゃんを迎えに戻りました。
サンちゃんのお母さんは、今すぐに動けないということだったので、
サンちゃんだけお借りして再び病院へ。
ちょうど病院に戻ったころ、なすびの手術が始まろうとしていました。
「ここで自由に見ていていいですよ」と椅子を用意してくださり、
ガラス越しに手術を見学させてもらいました。
待合室に待機してもらっているサンちゃんのところと、
手術室を行ったり来たりしながら、私はなすびの手術の時間を過ごしました。
その時傍にサンちゃんがいてくれて、本当に良かったと思っています。
サンちゃんに触れていると、心が休まり希望を感じるんです。
改めてワンコの力の偉大さを感じました。
なすびの手術はおおむね順調に進んでいるように見えました。
その病院には院長先生と副院長先生の他に、
麻酔を管理している方、手術のサポートをしている方、
おそらく獣医師の卵のような若い先生が3名ほど、
手術室には7名の獣医師(と思われる)がいました。
若い先生は、台の上に乗ってなすびのお腹の中を覗き込んで見ていました。
こちらから心拍や血圧?などを管理しているモニターが見えます。
途中、心拍が下がりすぎているように思えることもあり
ドキドキの連続でしたが、先生は落ち着いて処置しているように見え、
いくつかの塊をお腹の中から取り出していきました。
肝心の腫瘍はお腹の奥の方にあり、
そのために他の臓器を押しのけているのを見ると、
不安でいっぱいになったり、それは肝臓ではないの?と思う部分を切除した時は、
もうダメってことかも…と思ったり。
そして、手術の途中でサンちゃんからも採血をしました。
サンちゃんから350mlほどの血液をもらい、
すぐに手術に使いました。
サンちゃんはイイ子だった。
うりの兄弟なのに、どうしてこんなに違うのか…。
サンちゃんのお母さんが駆けつけてくれたころ、
なすびのお腹を閉じる作業が始まっていました。
手術は2時間半くらい。
長いような短いような時間でした。
先生に呼ばれ、取り出した臓器を見せてもらい、説明を受けました。
まず腫瘍はSSサイズの卵ほどの大きさで、その周りに出血して固まった血液が
いっぱいドロッとつながっています。
前の手術の時に見たレモン大のものは、この一部だったわけです。
患部の副腎も摘出しました。大きさは小指くらい。
それから、思った通り肝臓の一部を摘出していました。
そこには梅干しくらいの大きさのしこりがありました。
もうひとつは脾臓。
薄っぺらいけど、20cm×5cmくらいの長細い臓器でした。
それは紫色に壊死した状態でしたので、全部摘出されました。
先生は「悪いところは全部取りました」とおっしゃいました。
そして、「思った以上に状態がいいです。もっと出血すると思っていましたが、
出血も止まりかけており、麻酔の覚めも非常にいい」
とのこと。
その言葉を聞いた時の感想は、
「なすびだから、当然そうだと思ってた」というのが正直なところです。
このあと入院して血液の状態を管理、
DICの治療、残った副腎のホルモン作用のチェックを続け、
あと3日がヤマで、それを超えれば「もうけもん」と思っていいとおっしゃいました。
とてもぶっきらぼうの先生ですが、
手術の成功を、とても喜んでくれているように見えました。
麻酔から醒めかけたなすびをしばらくの間そっと見て、
その日はうりを連れて帰宅。
うりは沈静が覚めず、ヘロヘロ状態で、ちょっと心配でしたが、
私は帰りの車の窓から見える景色が、朝とは全く違っているなぁと感じました。
という怒涛の一週間だったわけです。